美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。
さて、線維芽細胞などをシャーレやビンの中で培養すると、細胞はシャーレやビンの壁面にへばりついてふえていきます。
一般に、多くの細胞は何か足場がないと生きていけません。足場依存性といわれる性質です。
足場として有効なのは、ガラス、電荷をもつように処理されたプラスチック、それにコラーゲンなどです。体の中で、多くの細胞の足場になっているのはコラーゲンです。
足場の状態は、細胞の状態に大きな影響をおよぼします。一方、この足場のコラーゲンをつくったり分解するのは細胞ですから、細胞とコラーゲンは互いに影響しあっているわけです。
橋かけ形成など、コラーゲンの老化に伴っておこる変化は、コラーゲンの柔軟性、伸展性といった物理的性質に影響を与える一方で、細胞の足場としての性質も変えてしまう可能性があります。
そこで私たちは、ネズミの皮膚からとったコラーゲンにメイラード反応をおこしたり、活性酸素を作用させて、老化モデルコラーゲンをつくりました。そして、このコラーゲンの上に線維芽細胞をまいて、細胞の様子を観察しました。
なにも処理していないコラーゲンの上には、大部分の細胞ははりついて伸展しています。ところが、メイラード反応をおこしたコラーゲンや活性酸素で処理したコラーゲンの上には、細胞はうまく接着できなかったり、接着できても、やがてはがれて死んでしまったりしました。
こんなコラーゲンは細胞にとっては居心地がわるいらしいのです。
正常な状態では、細胞は少しずつコラーゲンを合成し、同時に少しずつ分解しています。
すなわち、コラーゲンはゆっくりと入れ替わっています。もしも、細胞が老化し活動が低下してくると、コラーゲンの入れ替わりがおそくなります。
そうすると、コラーゲンはメイラード反応や活性酸素の攻撃をうけるチャンスが大きくなります。
その結果、細胞の足場としてのコラーゲンの性質は劣化します。それは細胞の活動をますます低下させるでしょう。すなわち細胞の老化が促進されます。
つまり、細胞の老化とコラーゲンの老化の悪循環がおこるわけで、この悪循環が、真皮をはじめいろいろな臓器の老化に大きな意味をもっている可能性があります。
(続く)
さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。
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本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。
管理人(薬剤師)
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