美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。
脂質は水と仲がわるく、水に溶けないと書きましたが、実は水との仲のわるさにも段階があります。
まず水とひどく仲がわるくて、溶けもせず、まじりもしない脂質がたくさんあります。
たとえばトリアシルグリセロール、ロウ、スクワレン、コレステロールなどです。
それに対して、水に溶けることはできませんが、水とまじり合うことはできる脂質もあります。つまり、水と比較的仲のよい脂質です。
このような脂質は、疎水性構造をもつ一方で、水と仲のよい構造の部分(親水性という)をあわせもっています。
このような脂質を水の中に入れてはげしくかきまぜると、透明な液にはなりませんが、まじり合って、にごった液になります。いわゆる乳濁液です。
これは水の中で疎水性のグループは互いにくっつき、親水性のグループは水と接し合って、水の中に分散するからです。
この構造体をミセルとよんでいます。
たとえば、グリセロールに脂肪酸が一個だけ結合したモノアシルグリセロールや、二個だけ結合したジアシルグリセロールは、親水性の水酸基が分子の中に残っているので、このような性質がでてきます。
遊離の脂肪酸も実はその仲間です。
脂肪酸には、長い炭化水素の鎖という疎水性の構造とともに、その端についたカルボキシル基という親水性の構造もあわせもっています。
その証拠が石けんです。
石けんは脂肪酸のナトリウム塩で、脂肪をアルカリで分解するとできてきます。
石けんを水に溶かすと、透明な液にならずにごった液になるのは、まさしくミセルをつくっているからです。
石けんは、アブラなど水に溶けない汚れを洗い落とす働きがありますが、これはアブラをミセルの中にとりこんで、水の中に分散してしまうからです。
いわゆる乳化作用です。
下記に皮脂膜の組成が示してあります。いろいろな脂質が含まれていることがわかります。
(続く)
さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。
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本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。
管理人(薬剤師)
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