トップページ > 解説:スキンケアの基礎知識「コラーゲン化粧品(3)」

美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。

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コラーゲン化粧品(3)

化粧品に用いるコラーゲンは動物からとります。

体の中のコラーゲンの大部分は線維状です。これを溶かし出すことは容易ではありません。

しかし、たとえばうすい酢酸の中でペプシン(胃のタンパク質分解酵素)を低温で作用させると、コラーゲンを溶かし出すことができます。

コラーゲンの分子は特殊な立体構造をもっていて、コラゲナーゼとよばれるスペシャリストの酵素では切られますが、ふつうのタンパク質分解酵素では分解されません。

しかし、コラーゲン分子にも弱点があります。両端の部分はきちんとした立体構造をつくっていないので、この部分はふつうのタンパク質分解酵素の作用をうけます。

しかも、この両端のところは生理的な橋かけのある場所です。

つまり、線維の中でコラーゲン分子はこの場所で互いにつながっているので、ここが切れると、本来の分子の構造はほとんど損なわれないままに、溶け出すことが可能になります。

もっとも、中性のpHで体温ぐらいの温度のもとでは、コラーゲン分子は会合して線維をつくる性質がありますから、こんな条件下ではなかなか溶かすことができません。

しかし、うすい酢酸のように酸性の条件のもとでは、線維をつくらず分散します。それゆえ、胃のタンパク質分解酵素ペプシン(胃液は酸性です)のように酸の中でも働くことのできる酵素を使うと、ウシの皮などから大量の溶けたコラーゲンをつくり出すことができます。

しかし、化粧品として用いる場合には、中性に近いpHで溶けていてくれないと困ります。

また他の配合成分とうまく混じり合ってくれることも必要です。そのため、コラーゲンの分子を少しモデルチェンジすることが行われているといいます。

たとえば、コラーゲン分子をつくっているタンパク質の鎖の中のリジンというアミノ酸にスクシニル基というグループをつけることが行われています。こうすると、中性のpHでもよく溶け、他の化粧品の成分ともよくまじるようになるそうです。

(続く)

さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。

当サイトではこうした成分が入った美容液を様々な角度から比較しています。

本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。

管理人(薬剤師)

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