美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。
さて、細胞に傷害を与える原因はたくさん考えられますが、有力な原因のひとつが活性酸素です。
活性酸素とは、ふつうの酸素よりもずっと化学反応をおこしやすい酸素のことで、ヒドロキシラジカル、スーパーオキシド、過酸化水素などをひっくるめて活性酸素とよんでいます。
活性酸素はコラーゲンの分解に別の面からもかかわりがあります。
まず、活性酸素はコラーゲンの分子と直接反応して、コラーゲンの鎖を分断してしまう可能性です。
実際、試験管の中で活性酸素を発生させると、コラーゲンの鎖が切れるのを観察することができます。
また、鎖が切断されないまでも、痛めつけられたコラーゲンは、タンパク質分解酵素の作用をうけやすくなっていることも知られています。
ここで、ちょっとコラーゲンを分解する酵素の話をしておきます。
一殻に、タンパク質を分解する酵素を、タンパク質分解酵素、あるいはプロテアーゼと総称しています。代表的なものは胃の中で働くペプシン、小腸で働くトリプシンやキモトリプシンなどです。
しかしコラーゲンの分子は特殊な立体構造をもっていて、ふつうのタンパク質分解酵素の作用をうけつけません。ところが、活性酸素で痛めつけられたコラーゲンは、ふつうのタンパク質分解酵素でも切られてしまうといいます。
もちろん、体の中にはコラーゲンを分解できるスペシャリストの酵素があります。コラゲナーゼとよばれる酵素です。
ところで線維芽細胞や白血球はコラゲナーゼをつくり、分泌することができるのですが、活性のある形では分泌されません。活性のない形でつくられ、分泌されます。むやみにコラーゲンを破壊しては困るからです。
コラーゲンを分解する必要があるときには、ふつうは他のタンパク質分解酵素の力を借りて、活性のある形に変換されます。
ところが、活性酸素は不活性型のコラゲナーゼを活性型に変える働きもあるといいます。
このようにいくつかの点から、活性酸素はコラーゲンの分解を促進し、その結果コラーゲンの合成と分解のバランスをこわしてしまう可能性があります。
(続く)
さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。
当サイトではこうした成分が入った美容液を様々な角度から比較しています。
本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。
管理人(薬剤師)
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