美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。
コラーゲンという言葉は、いまではお茶の間に入りこんでいます。テレビで放送するコラーゲン入り化粧品のコマーシャルのせいでしょう。
コラーゲン入りの化粧品は結構高いですが、なかなか売れているらしいです。化粧品に入っているコラーゲンはウシなどの皮が原料です。ウシやブタの皮のコラーゲンも、もちろん人間の真皮のコラーゲンと同じように線維の状態で存在しています。それゆえ、そのままのものを化粧品にまぜるわけにはいきません。
そこで線維を溶かす、つまり会合しているコラーゲン分子を、分散させて溶液状態にして用いるわけですが、これにはテクニックがいります。このことについては後ほど述べます。
さて、ウシなどの皮から革製品をつくっているある会社の人が言いました。
「ウシの皮一枚から靴をつくったのでは一万円にしかならないけれど、コラーゲンを溶かして化粧品にすれば、一億円になりますよ。」
そして、コラーゲン学者のはしくれである私が、一般の人からうける一番多い質問は、「コラーゲン化粧品を使うとどんな効果があるのですか?」という質問です。
コラーゲンを、化粧品の配合成分として用い出したのは、旧西ドイツで、数十年以上前のことです。コラーゲンは真皮の主成分です。そして、真皮のコラーゲンは年齢とともに変質し、量も少なくなってきます。
西ドイツではじめて売り出されたときは、皮膚に塗ったコラーゲンが皮膚の中に吸収され、年とったコラーゲンとおきかわるなど、皮膚の若返りに役立つというのが宣伝文句だったそうです。
しかし、たとえ可溶化したとはいえ、分子量が30万もある巨大なコラーゲン分子が、表皮というバリヤーをくぐりぬけ、真皮の中までたどりつくとはとても考えられません。
実際、放射性同位元素を使って、皮膚に塗ったコラーゲンが真皮までしみこまなかったことを証明した学者もいます。
それでは、一体なんのためにコラーゲンを化粧品にまぜて皮膚に塗るのでしょうか。
多くの研究者がみとめているのは、コラーゲンの保湿効果です。コラーゲンは親水性のアミノ酸の含量の高いタンパク質であり、たくさんの水分子を保持できます。
コラーゲンのもうひとつの効果は、肌とのなじみがよくて、化粧品の使用感をよくすることです。
(続く)
さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。
当サイトではこうした成分が入った美容液を様々な角度から比較しています。
本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。
管理人(薬剤師)
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