トップページ > 解説:スキンケアの基礎知識「紫外線カットと線維芽細胞の若返り」

美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。

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紫外線カットと線維芽細胞の若返り

ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化剤が、活性酸素を消滅させる効果をもっています。

また体の中にあるスーパーオキシドディスムターゼ(略してSODとよばれます)という酵素も活性酸素を消滅させます。

したがって、こういう物質や酵素をうまく使えば、シワ防止に役立つ可能性はあります。

しかし、抗酸化剤などを適切な濃度で、しかも持続的に細胞に供給するのは難しいことです。

皮膚の表面に塗ってもなかなか中へは入っていきません。

紫外線も活性酸素を発生させるし、線維芽細胞の異常をひきおこすと思われます。その上、色素の合成の異常をひきおこす原因にもなります。

紫外線はお肌の大敵というわけで、紫外線をカットする化粧品が開発されています。

次に線維芽細胞の若返りです。

真の意味の「若返り」になるかどうかは別として、コラーゲンの合成を促進する方法が検討されています。老化とともに皮膚のコラーゲン量は減少するらしいので、合成を活発にしてやろうというわけです。

ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲンの合成を促すので、この面からも期待がよせられています。

アメリカのクリグマン博士らは、レチノイン酸という物質が、光老化の治療に有効だと報告しました。

へアレスマウスという毛のないマウスに紫外線をあてると光老化がおこり、異常な弾性線維が真皮に出現します。

しかし、レチノイン酸入りのクリームを数週間塗ってやると、新しいコラーゲン線維が合成され、異常な弾性線維を押しやってしまったといいます。

さらに、アメリカでは人聞の皮膚のシワのばしに実験的に使用されています。

顔や手にレチノイン酸入りクリームを数ヵ月塗りつづけると、シワが消えるなどの効果があったそうです。しかし、一方では副作用がひどくて、多くの人が皮膚炎になりました。

また、発がん性や催奇性の心配も指摘されています。

というわけで、レチノイン酸はシワのぱしの決め手というには問題がありすぎます。

しかし、線維芽細胞の活動を活発にして、異常な線維を新しい線維におきかえてしまえばシワがとれるという点はとても興味深いです。もっとおだやかに働いて細胞の働きを活発化できる薬が欲しいのです。

現状は以上のとおりで、シワ防止やシワ治療の決定的な薬や化粧品はまだできていません。

(続く)

さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。

当サイトではこうした成分が入った美容液を様々な角度から比較しています。

本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。

管理人(薬剤師)

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