トップページ > 解説:スキンケアの基礎知識「コラーゲンとは(4)」

美肌のための必需品と言える美容液ですが、「何となく良さそう」「知っているブランドだった」「好きな芸能人が使っていた」と言った、曖昧のイメージで選んでしまっている人も多そうです。毎日使うものですから、ちゃんと効果があるものを選びたいですし、特に美容液は「お安くない」商品が多いだけに尚更です。

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コラーゲンとは(4)

さて、真皮の中のコラーゲンの線維を電子顕微鏡でしらべてみると、特徴的な縞模様が観察されます。

その縞模様の周期は67ナノメートルですから、長さ300ナノメートルのコラーゲン分子が、だいたい四分の一ずつずれて規則的に並んだためにできると考えられています。

うすい酢酸で溶かし出してつくったコラーゲン溶液を中和してから37度Cぐらいの温度の部屋においておくと、67ナノメートルの縞模様の線維、つまり真皮の中のものと同じような線維を試験管の中でつくることができます。

したがって、コラーゲン分子の中に、このような線維をつくる能力が備わっているのです。

コラーゲンの線維がきちんとした真皮や腱をつくりあげるためには、実はコラーゲン分子が、より集まっただけではだめです。化学結合(共有結合)による橋かけで、分子と分子が結ぴ合わされなければなりません。

表皮のケラチンの場合にも、橋かけがありました。ケラチンの橋かけは、シスチンのジスルフィド結合によるものでした。

コラーゲンの橋かけは、いささか複雑な事情があります。というのは、生理的に重要な橋かけとやっかいものの橋かけがあるからです。

生理的に重要な橋かけは、リジンというアミノ酸がもとで、リジルオキシダーゼという酵素の作用でつくられます。生理的に重要という意味は、これができないとコラーゲン線維の必要な強度が得られず役に立たないからです。

実際、若い動物にリジルオキシダーゼの血害剤を与え橋かけの生成を妨害すると、骨には奇形ができ、皮膚は弱く、血管は破裂してしまうなどの症状があらわれます。

一方、年をとってくると、できてくる橋かけがあります。必要以上に橋かけができると、組織はかたくなって不都合がおきます。つまり、やっかいものの橋かけです。



老化とともにできる皮膚のシワは、このような橋かけとも関係があります。

(続く)

さて肌を美しく保つための美容成分としてはお肌のうるおいを維持してくれるヒアルロン酸や、若々しい肌の材料となるコラーゲンなどが有名です。

当サイトではこうした成分が入った美容液を様々な角度から比較しています。

本当に役立つ美容液を探している方は参考にしてみてください。

管理人(薬剤師)

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