トップページ > 解説:スキンケアの基礎知識「表皮の主な二種類の細胞」

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表皮の主な二種類の細胞

表皮には、主な細胞が二種類あります。

ひとつは表皮細胞あるいはケラチノサイトとよばれる細胞で、細胞全体の90パーセント以上を占めます。

この細胞の特徴は、ケラチンというタンパク質をたくさん合成し、細胞の中にためこむことです。

表皮の奥の基底層で生まれた表皮細胞は、だんだんと表面の方に押し出されてきます。

そうして、およそ14日後、表に達したときは、細胞は死んでしまって、細胞核も消滅し、ケラチンのかたまりになっています。

これが、あの角質層です。

つまり、角質層は表皮細胞の枯死した死骸であり、この変化を細胞の角化といいます。

表皮細胞が表面に押し上げられていく聞に、細胞の形は、だんだん変化していいきます。

同じ時期に生まれた細胞は、同じように変化していくので、同じ形の細胞が平行に並ぶことになります。

つまり、基底層から表面の聞に、幾層もの細胞の層が観察されることになります。

角質層は、およそ14日後にはアカになってはげおち、次の角質層と入れ替わります。

すなわち、細胞が生まれてからおよそ四週間で、表皮は入れ替わってしまいます。

表皮のもう一つの主な細胞は、色素形成細胞、あるいはメラノサイトとよばれる細胞です。

この細胞はメラニン色素をつくり出すのが仕事ですが、これについては後日改めて述べたいと思います。

(続く)

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管理人(薬剤師)

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